いまこんなアルバムを作るっていっても市場に出回るのは厳しいのではないだろうか。
街では耳をつんざくような曲が流れ日本の音楽業界に嫌気がさしている。
そんな音楽と対極にあるようなアルバムがHOSONO HOUSEだ。アメリカのグッドタイムミュージックにとことん惚れこみ狭山の自宅に16トラックのレコーダーを持ち込み録音した。ろっかまいべいびいのイントロギターからまさに心地よさ満載で夏に軽井沢の避暑地でひっそり聴きたいと切に思う。その録音の空気感もガレージぽく雰囲気作りも抜かりがない。仮に狙ってないにしてもそんなことはどうでもよい。ただ音楽に身を任せるだけで至福のときを過ごせるのだから。ザバンドの1stやJTのone man dog、ボニーレイットのGive it upに通じるようなせーのの掛け声と共に音を奏でるのを狙ったアルバムだろうね。
マリア・マルダーやヴァンダイクパークス、ライクーダーのような古き良きアメリカの音楽を探求しているものたちの中に細野晴臣という日本のミュージシャンの名前も是非いれてほしいのだ。