シルバーウィークをくぐりぬけたと思いきや、すでに九月は終わりを告げようとしています。本格的な秋はすぐそこまでやってきているのです。昼間はかろうじて汗ばむ陽気ですが、夜の風の冷たさはその想いを強くさせます。世の中は連休でしたが、私には何の関係も無くいつもと同じような日々を過ごしていました。
子供のころからジャズには憧れを持っていました。漠然とかっこいいと感じていました。ジャズの良さなどこれっぽっちもわかっていないのに。ジャズを聴けばかっこいい大人になれるにではないかと思っていましたね~。高校の頃、調子にのってマイルスとか聴いてみましたが全然良さがわかりませんでした。
やっと最近になって素直にいいなと思えるジャズに出会うようになりました。今日はそんな一枚を紹介。
ウェス・モンゴメリーのA&M二作目。ジャズギタリストでいわずと知れたオクターブ奏法の元祖。親指のみで弾くというのもとても印象的。
まずジャケットがおしゃれで好き。メンバーはハービー・ハンコックやロン・カーター、グラディ・テイト。このメンバーは私でもわかる。ジャズというよりはイージーリスリングの感覚に近いと思う。私のような初心者には非常に聴き易い。
ウェスのギターの音色は丸みを帯びているにもかかわらず、時には音の端々に鋭ささえ感じさせる。とにかくウェスのギターを聴いてほしい。弾きまくっている印象は与えないが、実際弾きまくっている。もちろんオクターブに酔いしれることも可能。スローでもアップテンポも楽しめる楽曲の豊富さ。作曲に関してもかなりの高水準にあることがこのアルバムでわかる。⑦はバカラック作曲の「I say a little prayer for you」であって、これはもちろん名曲なのだが、その前の⑥はウェスのオリジナルでバカラック的アプローチで作ったことを感じることができバカラックのそれに勝るとも劣らない出来になっている。
これからジャズを聴く楽しみもできました。